Uターン時は通災にあたるかについて

2020.12.15

Q:自宅を一度出たものの、忘れ物を取りに帰る途中のケガと、具合が悪くなり急遽休むと連絡を入れてから帰る途中のケガは、いずれも通勤災害と認められるでしょうか。

A:就業するかどうかがポイントになります

通勤災害の対象となる通勤とは、労働者が就業に関し、住居と就業場所などを往復するための移動を、合理的な経路および方法により行うこと(労災法7条2項)としています。
「就業に関し」の意義として、「労働者が業務に従事することになっていたか否かが問題」になります。

出勤の途中引き返したことは、会社の就業に必要な書類を忘れたことに気づき、自宅に取りに帰るための行為であると推断できるとして、「就業関連性」を認めたものがあります。
経路を逸れた形にはなるものの、来た道をそのまま戻るような場合、経路の逸脱はないでしょう。
一方、病欠で休む等によりその日出勤しないことが確定してからの帰り道ですが、こちらは「就業に関し」の条件を満たさないと考えられています。

参考:労働実務事例研究(2020年版)