手当額の誤計算について

2020.12.18

Q:引っ越した従業員の通勤手当を増やすべきところ、誤って従前の額を支払っていました。
差額を支払ったうえで随時改定を行うときに、起算月は本来の額を支給すべきだった月か、それとも実際に差額精算した月のいずれの月になるのでしょうか。

A:本来支給月から起算してください

7月に通勤手当1万円を2万円にすべきだったところ、1万円のままだったとします。パターンとしては、ご質問の2つのいずれも考えられます。

ひとつは、8月に支払う差額分を7月分に含めて考える方法です。
こちらで処理するのは、計算ミスがあった場合や手当額変更の申請が従業員から出されたのが遅かったなど、本人の過失があった場合に限られるとしています。

ご質問の場合、8月に差額分を支払ったときでも、随時改定は、本来新たな額の通勤手当を支給するはずであった7月を変動月とします。

もうひとつのいわゆる「さかのぼり昇給」の考え方は、通勤手当の額自体をさかのぼって見直すような場合に適用があると解されます。

参考:労働実務事例研究(2020年版)