報酬月額の変更後の「年間平均」について

2020.12.21

Q:当社では、年末にかけて忙しい時期が続きます。
随時改定のときの「年間平均」の仕組みがありますが、仮に、随時改定の手続きをしてしまった後は年間平均の仕組みに切り替えることはできないのでしょうか。

A:保険者算定へ訂正することは可能です

標準報酬月額を決定する方法には、4~6月の報酬をみる定時決定や、定期昇給など固定的な賃金の変動により、標準報酬月額の等級が2等級以上変動した場合の随時改定の仕組みがあります。
ただ、毎年繁忙期が集中するような業種などは、標準報酬月額が高めに算定されてしまうことがあり、年間を平均した報酬と比較して低い方の報酬を適用する方法が設けられています。

随時改定で平均を用いる方法はやや複雑です。
まず随時改定を行ったときの報酬月額(①)を算定します。
次に、固定的賃金について、変動後3カ月の平均を出して、残業代などの非固定的賃金の年間平均と合算します(②)。
①と②にも2等級以上の差が必要です。
さらに、随時改定前の等級と、②を比較して1等級以上の差があるという条件を満たす必要があります。

ご質問の本来の月額変更届から年間平均の保険者算定への訂正は可能とされています。

参考:労働実務事例研究(2020年版)