傷病手当金の受給要件について

2020.12.22

Q:4月に新卒で入社した者からメンタルの不調によりしばらく休みたいという連絡がありました。
入社して1年に満たない段階で、傷病手当金は受給できるのでしょうか。

A:被保険者期間の要件はありません

在職中に関しては、退職後の継続給付(健保法104条)と異なり、1年以上被保険者であった者という要件はありません。
療養のため労務に服することができないときは、労務に服することができなくなった日から起算して3日を経過した日から、傷病手当金が支給されます(健保法99条)。

支給額は、支給開始日以前の継続した12カ月の隔月の標準報酬月額を平均した額がベースになります。
12カ月に満たない場合は、次の2つを比較して「低い方」を用います。
比較するのは、①被保険者期間の標準報酬月額の平均額と、②前年度9月30日の全被保険者の平均標準報酬月額です。

平成31年4月からは60万円になりました(協会けんぽ)。
本件で影響はないかもしれませんが、この数字は任意継続被保険者の保険料計算(法47条)でも用いますので、退職者へ説明する際等には留意が必要でしょう。

参考:労働実務事例研究(2020年版)